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#暗号化とは

暗号化は、現在のネットワークには必要不可欠のセキュリティシステムです。現在の回線は様々な拠点を経由して我々のもとに届いているのです。

暗号化とは、調べたことを外部から見られないような暗号に変えて通信し、サーバー等で復号化し読み取るというものです。これだけ言われると 何を言っているのかわからないと思うかもしれませんが、簡単に言えば外部からののぞき見を防止する方式ということです。 もし暗号化がなければ、中継拠点からいくらでも情報を盗むことが可能になってしまいます。

ネットで調べたデータくらい見られても構わないという人も多いかもしれませんが、この方式がなければ、重要な個人情報の一つのカード番号や住所なども第三者にリーク（漏えい）する可能性があるのです。 暗号化の仕組みをよく見ていきましょう。


#暗号化の仕組み

暗号化には錠と鍵が必要になります。その錠と鍵を使いどのように暗号化しているのか、次の例を使い一緒に考えていきましょう。
まず、あなたはネットで買い物をするとします。そのとき、あなたはカードの情報を入力し、ものを購入します。もしそのカード情報がバレてしまったら大変なことになってしまいます。 企業側はどのようにお客様の個人情報を保護するための錠と鍵をどのように使用しているのでしょうか？ 続きを読む前にみなさんも考えてみてください。

企業側は、鍵の情報をバラさずお客様に渡さなければなりません。 そのためには、まず企業側は鍵の空いた錠をお客様側に送信します。そして、お客様側は重要な個人情報を中に入れ錠の鍵を閉じます。 そうすれば、企業側に鍵がある以上中継地点で情報を盗まれなくなりました。 このように、大事な情報を守るために暗号化という方式は現在のネット社会ではなくてはならないものとなっています。(図↓)



#コンピュータの鍵とは？

先ほど説明したとおり、通信時に通信内容を暗号化することによって機密を保持しています。それでは、どのようなものが暗号化に利用されているのでしょうか？ 通信内容の暗号化には、主に数学のを利用しています。 皆さん、こんな式はご存知でしょうか？299=13×23　この式は299を13と23に素因数分解している式です。 これを応用したのがRSA暗号という暗号です。この暗号は、299を金庫（錠）として、13と23は鍵になります。

つまり、通信内容を299という金庫に入れ送信します。その金庫を開けるためには13と23という素数が必要になるわけです。 このように情報通信は暗号化されています。しかし、従来のコンピューターで解けない暗号でも未来のコンピューターで解けないかというと、そうではありません。

そこで、登場するコンピューターの名前は量子コンピューターというコンピューターです。 このコンピューターの仕組みは非常に難しいので今回は省かせていただきますが、今のコンピューターでは実現不可能な計算を可能にする、 超高性能なコンピューターだと考えてください。 従来のコンピューターで先程話したRSA暗号を解くとしましょう。その時、何万年もかかると仮定します。 皆さんは従来のコンピューターだけを利用し、この暗号を生きているうちに解くことはできますか？

いや、できないでしょう。なので破られない、安全な暗号化として利用されているわけです。 しかし、量子コンピューターで解くと数時間で解けてしまうという事態が発生することが予想されています。 数時間で解けてしまっては安全性は保てません。そのため、今の暗号に変わる（量子コンピューターでも解くのに何万年もかかる） 新たな暗号を開発しなければなりません。そして、今多くの技術者が新暗号を模索しているわけです。 このように、情報技術は発達していくのです。

#我々の意見

コンピューターの暗号化は、現在危機に瀕しています。なぜなら、量子コンピューターという新しいコンピューターが登場したからです。 量子コンピューターは現在の古典的なコンピューターに比べると遥かに高い演算処理能力を持っています。 これにより、素数による防御は突破される可能性が出てきてしまったわけです。

もし、暗号化の技術が無効化されれば間違いなく世界は混乱に陥る事となるでしょう。 これを阻止するため、各国の技術者たちが必死に新しい暗号化方式を開発しています。このように、情報社会では日々技術が進化していっているのです。 ぜひ皆さんも、最新技術についていろいろ調べてみてはいかがでしょうか？

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